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協会だより

北インド・ヒマラヤ寺院建築紀行➂

4月29日Mon ロール ~チョパール 移動 約140km 4時間  チョパール1

移動中 ⇒ ハットコッティ Hatohwari Mata寺 ⇒ コトカイ 城郭見学

Chopalから ⇒Dabas-Sarahan線でDabasの先(チョパールから往復2時間)  サライン(サラハン)のビジャット(Bijat)寺院(二つの塔を持つヒンドゥ木造建築)

 

08:15 ロール宿 出発

パバー川に沿って下って行くとシムラーへと通じる地方道の分岐点ハットコッティと呼ばれる町がある。特別な趣のある街ではないが、ヒンドゥ寺院「ハットシュワリー」が佇んでいる。

純粋なヒンドゥ木造寺院ではないが、石積壁に屋根は木造で鉄平石葺き、その宝形型屋根の天辺には円錐状の塔が載る。ヒンドゥ寺院建築意匠としては注目される。

 

08:45 ハットコッティ到着 ⇒ 09:25 出発 Hateshwari Mata寺

   

参道                シヴァ神を祀る三つの堂

 

  

左の堂(シヴァリンガを祀る) 右の堂 シヴァ神本尊を祀る  堂内に祀られたシヴァ神

 

10:37 コトカイ城郭到着 ⇒ 11:25 出発 

渓谷へ突出たような尾根岩の地形を生かして石積壁基礎の上に館を建設

 

  

城郭を水平状態で見つめると、木の水平材を挿入した石積壁(ドルマイディ構造【後注1参照】)の迫力に圧倒される! 石積壁基礎の一部分と思われる壁が残っていた。 数かぞえ切れない大小無数の石を積上げる事が出来たのは、カースト制度があったからこそ出来たのではないか?

 

尾根筋に眠る巨岩を巧みに利用してその上に築いた城郭 現在壁基礎の歪みが徐々に進行中

 

15:55 サライン到着 ⇒ 16:40 出発 ビジャト寺

    

寺院裏側                境内に祀られたシバリンガ

 

  お参りに来た参拝者

 

チョパール~サラインへ通じる道路端で新築中の住宅 ⇒

カトクニ構造【後注2参照】と呼ばれる木と石とを組み合わせた伝統的な壁構造詳細を目にする事が出来た。

   

 

【後注1】ある程度積み上げた石積壁に木材を水平に敷いて石積壁を補強する構造はドルマイディ(Dholmaideと呼ばれる。

【後注2】水平材をある間隔で二本並列に敷きその間に石材を押し並べて四方へ井桁状に組む。木材で四方を固めたら再びその上に石を積み上げていく構造はカトクニ(Kathkuniと呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

 

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