南西アジアのイスラム教国パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードに本部を置く赤新月社（イスラム圏の赤十字組織）にて7月１８日から20日まで３日間、2020年度在パキスタン日本国大使館「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により寄贈した救急車5台について、車両運用と救命救急の研修を行いました。

今回はここ数年の世界的なコロナ禍と昨年同国を襲った大洪水も影響して実施が危ぶまれたものの、被供与団体赤新月社の熱意によって今回の研修実施に漕ぎつけました。同組織への救急車寄贈は2018年に続き2回目であり、今回の研修は、日本にて救急車の車両整備に実際に従事した整備士の方と救命救急を経験された元消防救急職員の方のお二人に参加頂き実施しました。研修最終日には日本大使館主催の引き渡し式も挙行され、その式典に合わせて今回の研修修了式も実施し、式典後には研修成果として事故現場を想定した救命救急のデモンストレーションを披露する機会にも恵まれて両国を繋ぐ絆の一端となる機会となりました。

（海外援助事業担当部長　林田雅明）

（救急車積載ストレッチャーの運用研修）

研修修了証書手交後の関係者一堂“チーズ”）

(事故現場を想定した救命救急蘇生措置のデモンストレーション)