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日本外交協会の法人会員
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蔵王町とパラオ友好の寄贈支援

 宮城県蔵王町とパラオ共和国の親交にご縁をいただき、2019年度在パラオ日本大使館「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により弊協会から寄贈した消防車両について、2月8日から17日まで基本操作とメンテナンスのための研修を実施しています。

 パラオと聞くと綺麗な海とサンゴ礁に囲まれた観光地を思い浮かべるでしょうか。かつて委任統治先として約2万人近い日本人が移住し暮らしていた頃、激戦地ペリリュー島をはじめパラオは戦争の舞台となりました。

 宮城県蔵王町は、戦後パラオから引き揚げた日本人の入植地の一つとして親善交流を重ね、2020年の東京オリンピック・パラリンピックではパラオ選手団のホストタウン(茨城県常陸大宮市と共同)にもなっています。弊協会は在パラオ日本大使館を通じ、蔵王町(仙南地域広域消防組合)から供出された救急車と消防車を現地司法省へ寄贈しました。

 本事業は車両に加え、操作説明のため供出元から消防士を、そしてメンテナンスのため協賛企業の一つ矢野口自工(株)(東京都大田区)から整備士を派遣していただき研修を行います。

 救急車は昨年9月に先行して到着しており、蔵王町町長立ち会いのもとで同町による研修と日本大使館からの引き渡しも完了しました。一方、消防車は、水利の乏しい現地事情を踏まえ弊協会協賛企業である(株)エフイテック横浜サービスセンターで水槽を新たにつけ加える改造を施し、今年1月末に到着したところです。

 緊急車両は日々の適切な維持管理がなされてはじめて活躍できるものです。多くの日本人観光客が訪れる親日国パラオにおいて、日の丸をつけた消防車両をより長く活用してもらえるよう、故障を未然に防ぐためのメンテナンス要領について助言を行います。

パラオ国に対して日本外交協会では、2010年度から農業器具や、消防車両、塵芥収集車など合計17台を寄贈しています。

海外援助事業 主査 森田千博

蔵王町(仙南地域広域消防組合)から供出、寄贈された消防車両

消防車取り扱い要領を説明する仙南地域広域消防組合 佐藤清⽂ 消防士(中央)

車両の日常点検手順を説明する矢野口自工株式会社 赤羽直基 整備士(右奥)