コースⅠ 梯子部分の構造について説明

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コースⅠ 梯子部分の操作練習(車両は神奈川県逗子市供出)

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コースⅠ 消防車特装部分メンテナンス

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コースⅡ 放水訓練の指導

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コースⅡ 建物の2階にいる要救助者の救出に向かう

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コースⅡ 研修時は防火服を着用(富山県砺波市供出)

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コースⅢ エンジンルーム点検説明

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コースⅢ 講師が見守る中で、可搬ポンプを操作する研修生

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コースⅢ エンジンの動力をポンプに移す仕組みを説明する様子

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2015年10月21日、治安維持省警察総局にて式典が開催された

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居並ぶ来賓の前でデモンストレーションを実施。研修の成果を披露

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ラオス治安維持省より、講師の方々へ感謝状が贈られた

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公益財団法人JKAの平成27年度補助事業
として「開発途上国における防災技術分野の
人材育成と国際交流の推進」
を実施しました。


派遣期間・派遣先・派遣職員

  • 派遣期間
        平成27年10月7日(水)~10月28日(水)
  • 派遣先
        ラオス人民民主共和国 ビエンチャン 治安維持省
  • 派遣職員(5名)
        平田 雅智株式会社モリタテクノス
        八幡 勝越谷市消防本部
        吉野 英二株式会社交運社
        寺田 恭子一般社団法人日本外交協会
        森田 千博一般社団法人日本外交協会

結果報告

  今回研修を実施したラオス人民民主共和国では、市民生活の保護に不可欠な消防車等が不足していました。財政難のなか新車は高額で購入することは困難なため、ラオス治安維持省より、日本の中古消防車等を導入し、また職員の能力向上を図りたいとの強い要望がありました。
  日本外交協会では、2013年から2015年までに50台の消防・緊急車両をラオスへ贈ってきました。そこで、ラオスにおける車両のよりよい活用と防災力向上に向けて、防災技術指導の支援に踏み切りました。日本人技術者・専門家3名をラオスに派遣し、消防車・車両一般等の構造理解・メンテナンスおよび消防技術に関する人材育成プロジェクトを実施しました。
  同じ分野で活躍する専門家および研修生がともに研修に取り組むことで、相互理解を深め、民間レベルでの国際交流を進めることができました。同国治安維持省の警察総局長シーサワット・ケオマラヴォン氏からは、「日本の防災技術分野の指導を受けたのは当国では初めてであり、今後職員は自信をもって消火・防災活動にあたることができるようになるだろう。」と、御礼の言葉を頂きました。研修生からは、「実践形式でとてもわかりやすく、今回習得した知識を仕事に活かしたい。」「また研修を受けたい。」との声が多数寄せられています。また、講師からは、「手応えを感じた。このような研修を継続することが望ましい。」とのコメントをいただきました。
  10月21日、治安維持省警察総局にて研修の成果を示す公開デモンストレーションを実施しました。来賓および関係者・メディア等総勢100名以上が参列し、治安維持省シンタヴォン・サイヤコン副大臣、駐ラオス日本国大使岸野博之氏(当時)がご臨席されました。
  平成27年、日本とラオスは外交関係樹立60周年を迎えました。本事業について、在ラオス日本国大使館より記念行事の一つとして周年事業の認定を受け、「日ラオス外交関係樹立60周年」ロゴマークをテキスト等に使用し、本事業を進めてまいりました。

カリキュラム

コースⅠ(10/8~10/21) 講師:平田 雅智 氏

  • 1日~3日目オリエンテーション、梯子車操作研修1~5
  • 4日目市内視察
  • 5日~8日目梯子車操作研修6・7、メンテナンス研修1~8
  • 9日~11日目地方消防署視察(パクセー、サワンナケット)
  • 12日~13日目梯子車操作研修8、メンテナンス研修9~12
  • 最終日公開デモンストレーション、修了式

コースⅡ(10/13~10/23) 講師:八幡 勝 氏

  • 1日~3日目消防防災技術1~3
  • 4日~6日目地方消防署視察(パクセー、サワンナケット)
  • 7日~8日目消防防災技術4、5
  • 9日目公開デモンストレーション
  • 10日目消防防災技術6
  • 最終日消防防災技術7、修了式

コースⅢ(10/20~10/26) 講師:吉野 英二 氏

  • 1日目メンテナンス研修
  • 2日目シャーシの保守管理講習1、公開デモンストレーション
  • 3日~5日目シャーシの保守管理講習2~4
  • 6日目現地視察、寄贈車両確認
  • 最終日シャーシの保守管理講習5、修了式

こちらの動画をご覧ください


ラオス治安維持省への協力事業は、2012年5月にLao Japan Trading Development Co., Ltd(本社ラオス国ビエンチャン)の代表・鈴木謙治氏に対して、治安維持省トーンバン・セニャポン大臣(当時)から直接に要請があったことをきっかけとし、同社の紹介をうけて(一社)日本外交協会が、日本での役割を終えた消防車両の寄贈を開始したものです。
日本の自治体の皆様からのご協力により、本年、寄贈車両は50台となりました。
これを機に、今般の人材育成・交流を企画し、公益財団法人JKAの補助金を得て、3週間にわたるプログラムを実施し、消防関係職員61名に参加いただくことができました。
ラオス治安維持省の評価も高く、今後も本事業を発展させたいと考えております。
なお本事業の実現および報告書作成に際しましては、中嶋博文氏より多大なご協力をいただきました。ここにご報告申し上げますとともに、ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。