羽田からオーストラリアのシドニーを経由し約15時間、在フィジー日本国大使館平成28年度「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によりバヌアツ共和国首都ポートヴィラにあるバウアーフィールド空港へ寄贈した大型化学消防車の取り扱い研修を行っています。

同空港は大戦中に米軍が建設し現在ではバヌアツの観光業に不可欠な国際線の玄関口となっていますが、その防災能力に必要な消防車が不足し、日本へ支援を要請していました。

車両は成田国際空港㈱より譲渡を受け、ポンプ及び足回りの整備を経て昨年12月末に輸出したのもので、12000Lの水と800Lの泡を積み、航空機火災に特化しています。車両上部のターレットからは1分間で最大6000Lを放水でき、また40トンもの車体で時速100キロメートル近くまで数十秒で到達できるパワーが最大の特徴です。日本の中古消防車がバヌアツの空港の安全を支えます。

海外援助事業 主査 森田千博